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包装から物流、社会を考える(第ニ回)

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物流効率化と環境保全のために

株式会社 流通研究社<RYUKEN マテリアルフロー研究センター>流研コンサルティングセンター(RCC)統括マネージャー 橋爪 文彦

株式会社 流通研究社
<RYUKEN マテリアルフロー研究センター>
流研コンサルティングセンター(RCC)
統括マネージャー 橋爪 文彦


はじめに

「産業廃棄物処理の関係で、2.6件/日と100台/日.10t車」、「木製パレット1枚で、A4用紙2,212枚」の意味はご存知ですか?廃棄物処理の悪例として、前者は、環境省発表「産業廃棄物の不法投棄の状況」統計の日本全国における平成14年度不法投棄件数(934件/年)と投棄量(31.8万t/年)の“日”換算値です。物流(流通)センターの悪例として、後者は、放置されている木製パレット1枚を原料的にA4用紙に置き換えた枚数です。多くの読者にとって、実感がなく、多分“ええ!ほんと?”と言われると思いますが、それぞれ客観的な数値であり、“今の実態”なのです。先ず、出発点として、この数値の本質的な意味を考えてください。
今回は、物流の中で物を対象とする包装と環境保全そして省資源、省エネルギーについて考えることにします。そして、本論を通じて、包装に関与する方は「直接的に」、その他の物流関係及び一般の方は「間接的ですが」この種の考え方につき再認識と同時に、“何か”を実践していただければ幸いです。

不法投棄の統計
不法投棄の統計
放置パレットの一例
放置パレットの一例

包装と社会生活

過去の日本を直近的な近代化としての第2次世界大戦後で考えてみますと物流は戦後復興期の社会体制の再建に向けての“もの”確保第一の手段物流(機能が全ての物流)、その後の戦術物流(コスト削減し利益源としての物流)、戦略物流(経営の中の物流)、そして現代の本質物流(消費者の立場・環境保全に立脚した物流)の時代と移って来ています。その間、大量生産・大量消費から生まれた大量廃棄の「ごみ戦争」を経て、さらに近代には、コンビニエンス・ストアー(CS)に代表される利便性、ジャスト・イン・タイム(JIT)に要求される時刻性、そしてハセップ(HACCP)やトレーサビリティー(追跡性)に対応した鮮度保持性等による多品種少量物流と全国的な物流ネットワークから生ずる「生活面の正」がある一方、生産、流通、物流等における「環境保全上の負」が拡大しつつあります。
これらを背景に法体系的に整備されたのが、「日本の環境保全の法体系」です。今後も個別の法律の制定、既法律の見直し作業はあるにしても現段階での体系化は完了であり、これからはCO2削減に代表される目標に向けた実行であります。

日本の環境保全の法体系
日本の環境保全の法体系

特に、包装に直接的に関係するのは、平成7年6月16日公布の「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」(通称 容器包装リサイクル法)であり、そのポイントは次の4点です。
(1)義務:家庭、事業所等から排出される一般廃棄物の中の容器、包装材の再商品化
(2)対象品:スチール缶、ガラス製容器、飲料用等のペットボトル、牛乳パック等を含めた紙製容器包装、プラスチック製容器包装
(3)負担:消費者の分別排出、市町村等の分別収集、事業者による再商品化
(4)表示:原材料の識別マーク
この中で特徴的なことは、「ごみは自治体の責任」から「消費者、自治体、そして事業者の三者での責任」になったことと「混ぜればゴミ、分ければ資源」の考え方が、三者に徹底されたことです。また、包装面では、「包装も商品の一つ」という考え方から「包装は物流の一つの手段」に変わったことです。大きな考え方の変革であります。

原材料の識別マークの一例
原材料の識別マークの一例

包装と環境保全

最近、環境保全の原点は“もったいなし”という日本の風土にあると言われます。“もったいなし”を辞書で見ると、勿体無し(物の本体を失する意)(1)神仏・貴人などに対して不都合である。不届である。(2)畏れ多い。かたじけない。ありがたい。(3)むやみに費やすのが惜しい、とあります。筆者の理解は、(3)であったが、あらためて(1)、(2)を知るとこの言葉の源を理解すると同時に、この言葉の精神的な重みを発見しました。この“もったいなし”を学問的に体系化すると最近一般的になってきた3R(Reduce、Reuse、Recycle)です。しかし、この3Rは、製造側の論理の発想であり、もっと幅広く環境保全を捉えると5R(3R+Reject、Reasonable disposal)になります。

3Rについては製造側の永遠の課題である原価低減でもあり、リデュース(削減)を中心に積極的に取り組まれてきました。そして、近年の環境保全活動とリデュースの限界から、最近は、リユース(再使用)としての通い容器の開発と同時に、通いシステムの開発も進み、ハード、ソフト面からの新しいシステム構築があります。又、素材的、システム的にリユースが難しい容器、リデュースに取り組んだワンウェイ容器、そして、リユースの寿命容器等のリサイクル(再生)が、積極的に検討され、実用化きています。後二者のリユース、リサイクルについては、使い捨て(廃棄処理は自治体での税金負担)時代の社会システムに代わって、捨てるものも有償(容器包装リサイクル法等)から、価格的に従来では検討の机上に乗らなかったことが、近年「メリット有」の評価の出るケースが多くなると同時に、企業自体の「環境保全への配慮」と消費者の「環境保全の要望、理解と実践」が追い風となって、拡大の方向にあります。また、日本人の包装の体裁(バージン性、潔癖性)に代わる機能、役割重視もリユース、リサイクルの適用に大きく寄与しています。

3R概念の一例(リサイクル)
3R概念の一例(リサイクル)

包装の5Rと事例

5Rについて、包装では何を考えるべきかのポイントと具体例を紹介します。

・リジェクト(断り)
機能性優先を前提に、「必要な包装」が基本です。二重包装や包装のための包装は、廃止することです。また、“ふろしき”や“通い袋”等の考え方が基本になります。
・リデュース(削減)
設計・技術力等を生かして、より適正な仕様を決めることです。この、より適正化のためには、自部門内の制限条件での適正化だけではなく、他の部門に働きかけた結果の削減・適正化による方法もあります。
・リユース(再使用)
仕様の選択、システム構築により、容器を何回も使用することです。ビールびん、ビールコンテナ等の考え方です。その前提には、製品・商品の標準化、回収管理等の考え方が重要になります。
・リサイクル(再生)
同一材料の仕様、易分解性、材料の標準化・統一化等による再生化と同時に、再生材料の有効利用がポイントになります。材料的には、鉄、紙、ガラス等が代表的です。
・リーズナブル・リスポーザル(適正処理・廃棄)
有害物質の廃棄はやめ、自然に戻る自然材料や最近話題の生分解性材料等があります。
リユース(プラスチック製通い箱)
リユース(プラスチック製通い箱)
リサイクル(段ボール,パルプモールド)
リサイクル(段ボール,パルプモールド)
リーズナブル・リスポーザル(生分解性プラスチック)
リーズナブル・リスポーザル(生分解性プラスチック)

筆者プロフィール

橋爪 文彦 (はしづめ ふみひこ)
経歴
電機製造企業にて、包装からの物流最適化の実務(24年)
物流専門企業にて、物流技術を通じ物流最適化の提案営業(10年)
包装専門企業にて、包装を通じ物流最適化の提案営業(9年)
現在
流通専門誌発行出版社にて、研究会・勉強会・見学会の運営
中小企業の物流の研修講師・コンサルティング
物流関係の学校・機関の研修講師、物流関係誌での記事・連載講座等
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