JA全農青果センター株式会社 殿 愛川セットセンター
生協の青果品集出荷業務を迅速に処理する新物流センター。
温度管理を徹底し鮮度を保持、トレーサビリティ機能も強化

課題
現在、50万世帯以上が利用している「おうちCO-OP」は、生鮮品など1,800品目にも及ぶ豊富な商品群の中から週に1回、注文に応じて各家庭の玄関先まで届けるサービス。共働き世帯の増加や少子高齢化、そして近年、食の安全が厳しく求められていることから、便利で安心なおうちCO-OPの供給高は年々増加傾向にあります。中でも朝収穫した野菜・果物を最短、収穫日の翌日に新鮮なまま組合員に配達する「とれたてシャキット便」は、おうちCO-OPの主力アイテムとなっています。
集出荷業務は従来、東京・町田のセンターで行っていました。ただ、ユーコープから業務を受託した2001年当初は年間のピック数が2,500万点程度でしたが、2007年には約1.6倍の4,000万点を突破(2008年度 4,200万点、2009年度 5,000万点(見込み))。物量増により、入荷・加工などの作業エリアのスペースは限界に達していました。さらに、当時のデジタルピッキングシステムの補充は人手作業だったため、①専用の人員を要し時間もかかる、②補充側にも広いスペースが必要、③補充履歴が正確に取れない、などの問題も起こっていました。
結果
従来と比べ1.5倍の作業スペースを確保した2階建ての新センターを建設。
センターの要となるマテハン設備には、今回同社では初めてとなる先行仮置き台付きのタクト搬送によるマルチオーダ式デジタルピッキングシステム「C-DPS(Combination Digital Pick System)」と自動補充システムを採用しました。C-DPSは、6箱ずつをゾーン単位で搬送させることで、シッパーへの投入は停止中に行えるうえ、仮置き台に常時6オーダ分を事前にピッキングできるようにしたもの。より正確な投入ができ作業の待ち時間も大幅に削減しました。また、高速スタッカークレーンでピッキング棚「ピックウェイ」へ無人で商品を供給する自動補充システムにより、迅速化と省スペース化を実現。補充作業を極力簡素化したうえ、補充ミスを“ゼロ”にしたことで、商品のトレースを確実に行える仕組みを構築しました。さらに高速自動仕分け装置「ジェットサーフィンソーター(JSUS)」、パレタイジングロボットの採用など各エリアで自動化を推し進めた結果、シッパー投入から出荷までの作業人員を1ライン当たり、約7名減の28名程度へと省人化を図りました。

- 1日当たり最大180アイテム、7万オーダに対応するC-DPSと自動補充システム(右)。現状5ライン(1ライン13間口)、将来の物流増に対応するためもう1ライン増設できるよう設計してある。

- 仮置き台(青)を設置することで、1日当たり最大25万点/5ラインを処理できるC-DPS。左上は補充容器・段ボールを回収するコンベヤ。

- 補充品を集品エリアの各ピッキングラインに仕分けするJSUS。

お客さまの声
既存施設の改善からスタートした本計画は、自動補充によるトレーサビリティの確立という提案を受けて今回の稼働に至ったもの。その結果、産地やベンダーが特定できるようになり、問い合わせがあった時に大変役立っています。
今後、ユーコープさま、各JAとより連携してシャキット便のさらなる拡充を図り、組合員さまに一層支持されるよう努めてまいります。
(営業開発部長 近岡 吉郎 様)
<Daifuku News No.191 (2009.7)より>

