株式会社ファンケル 殿 関東物流センター
8つの物流拠点を集約した新センターを稼働。
RFIDを国内最大規模で導入し、物流業務を大幅に効率化

課題
外部倉庫を利用して事業部別、商品別の物流拠点を8カ所に配備してきましたが、物流拠点の分散により、一緒に注文した商品の出荷場所が異なるために、「受け取りが複数回になる」ことや、拠点間の在庫移動による「物流費の増加」「鮮度にかかわる商品管理の煩雑化」などの問題を抱えていました。
結果
■ RFIDタグを活用した最先端の物流システム、顧客満足度の高い配送を実現
新たに開発したWMS(倉庫管理システム)の下、商品を保管するケース自動倉庫「ファインストッカー(FS)」を核に、通販向けと直営店舗・一般流通・海外向けの2ラインを設置。スタッカークレーンによる自動補充システムを備えた「高能力デジタルピックシステム(C-DPS)」をはじめとした各種のピッキングシステム、さらに100を超える検品ステーションなどで物流システムを構築しました。中でも特長的なのは、1万4,000枚のRFIDタグをオーダ別集品用容器に使用し、各工程への搬送をコントロールする仕組み。コンベヤ上には合計164台のリーダ/ライタが取り付けられており、正確・迅速に出荷を行えるようにしました。
これら先進のITを駆使したシステムにより、処理能力・出荷精度は大幅に向上。当日出荷のオーダ締め切り時間を16時から18時まで延長することが可能となり、当日出荷割合は78%から91%に増加しました。
■物流費も削減し、環境保全にも一役
物流拠点を集約したことにより、商品の一元管理・一括配送を実現するとともに、売上増加に伴い上昇傾向にあった物流費を年間10%程度削減。また従来、280名程度を要していた作業人員は200名ほどで作業できるようになりました。
さらに、倉庫間横持ちや配送などのトラック輸送量を減少させCO2を年間約130万t 削減、ペーパーレス化を進めたシステム導入により物流業務に絡む帳票類など年間約740万枚の紙の節約を見込んでおります。

- 補充品を保管するFS。大きさの異なるプラスチックコンテナ・ダンボールなど荷姿に柔軟に対応できる。

- 入荷した商品をパレット単位で保管する。

- 集品用容器にタグを差し込み、オーダ伝票とヒモ付けする。ステーション数は15。

お客さまの声
「“その日につくった商品を、その日のうちに出荷する”創業当時のサプライチェーンのコンセプトです。それを継承し、現在の事業規模でも“すぐに商品が欲しい”というお客さまの声に対応していくためのシステム。今後、リスク回避の意味も含めて複数拠点化とし、お届けリードタイム短縮で、全国一律・翌日配送を実現する体制を備えたいと考えています。」
(カスタマーサービスユニット 物流推進グループ グループマネージャー 永坂 順二 様)
<Daifuku News No.190 (2009.3)より>

