株式会社タカラトミー 殿 市川ロジスティクスセンター
メーカーと小売向けの物流業務を一括管理して運営を効率化。
マテハンとWMS導入で、1,500件/日のオーダを迅速に処理

ミニカーの「トミカ」、着せ替え人形の「リカちゃん」、そして現代版ベーゴマ「ベイブレード」など、数々のヒット商品を生み出し玩具業界をリードする(株)タカラトミー殿(本社:東京都葛飾区)。同社は2006年、トミーとタカラが合併して発足して以来、経営の効率化とともに物流体制の見直し・整備にも力を注いでいます。その大きな布石として2010年6月、千葉県市川市に「市川ロジスティクスセンター」を稼働させました。
センターの開設はタカラトミー殿、運営・管理は(株)タカラトミーロジスティクス殿(本社:千葉県市川市)が担い、また製品流通はグループ販売会社の(株)ユーエース殿(本社:東京都中央区)が行っています。
課題
従来、千葉県浦安市に物流センターを構え物流業務を行っていましたが、●小売向けの他社製品の物量増加によりセンター自体が手狭になってきた、●物量増加により出荷ミスが多発、●仕分け装置は使用していたが出荷能力が追いつかない、などが課題となっていました。
結果
市川ロジスティクスセンターは5階建ての大型マルチテナント型施設「プロロジスパーク市川Ⅱ」内の2~5階に入居、専有面積は約9万㎡の規模です。タカラトミーのメーカーとしての商品供給を担う“メーカー系物流”とGMS(総合量販店)などの小売向けに他社製品も一括して扱う“小売系物流”の2つの機能を有しています。2~3階は「メーカー系物流フロア」、4~5階は「小売系物流フロア」として区分けしており、国内向けの保管・配送業務を一手に担っています。
また、新センターは旧センターに比べて約1.5倍の面積を確保。保管設備には重量物用保管棚「ニューグッラック(NRK)」、中量物用保管棚「グッシェルフNT(GSN)」を採用しました。また、総延長2.5kmにもおよぶコンベヤシステムやピースソータなどを導入。さらに、倉庫管理システム(WMS)でセンター管理を行い、高効率な出荷態勢と無駄のない物流フローを構築しました。現在、1日当たり1,500件のオーダを処理しています。
メーカー系物流フロアでは8,000点のアイテムを保管し、ケース出荷に対応します。一方、小売系物流フロアでは1万2,000点のアイテムを保管。オーダに応じてケース品とピース品の出荷があります。ピース出荷ではピースソータで1日当たり最大35万ピースを店舗別に仕分けます。仕分けられた商品は折り畳み式コンテナに収め、梱包作業エリアに搬送します。同エリアでは、コンテナからサイズ指定された段ボールに商品を詰め替え、運送会社別仕分けラインを経て、出荷されます。
WMSは、ロット別などきめ細かなロケーション管理ができるうえ、正確な作業指示でピッキングミスを大幅に削減し、出荷精度は99.999%にまで向上、さらに欠品もなくなりました。作業の進捗も可視化でき、運営面でも大きな効果を挙げています。

- パレット保管エリアのNRK。保管能力は1万7,000パレット。

- ピッキングエリアのGSN。ラックサイドには商品群別にキャラクターを表示している。

- 1日当たり35万ピースを処理するピースソータ。シュート数は300(150×2ライン)で店舗別に商品を仕分ける。

お客さまの声
「ますます増える小売向けの納品にしっかり対応できるようにしています。また、高品質・ローコストオペレーションの実現を軸に、市場への安定供給や精度効率を最優先して全体最適なSCM体制を築き、サービスレベルの向上に努めていきます。」
(株式会社タカラトミー販売 経営企画室 課長 猪野 貴士 様)
※タカラトミー販売はユーエースの持株会社です。 <Daifuku News No.196 (2010.12)より>

